屋根にコダワリを表現できる場所 本棟編
屋根にコダワリを表現できるシリーズ。
今回は本棟編です。
過去においては、軒先瓦と袖瓦をすでにやってみたので、そちらは参考にして下さい。
瓦屋根のプロである私達がお施主さんのコダワリを感じる部分 軒瓦編 - 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ
袖瓦もオリジナリティを表現できる場所なのですね。 - 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ
本棟とは、切妻屋根の一番高い部分につく棟のことです。
地面と平行に走っている部分のことです。
一番オーソドックスな棟瓦の組合せです。
のし瓦を5段積んで、上に紐丸を使っています。
こういう棟の積み方が一番多いです。
のし瓦の段数が高い低いによって、鬼瓦の大きさも変わってきまぁ~す。
のしの段数が増えて高くなってくると高級感や重厚感が増しますねぇ~。
なんだかんだ地震に弱いなどと言われますが、個人的には高い棟の重厚感が好きです。
きちんとした施工をしてもらえば、高くてもほとんど被害が出てないんですけどね。
こちらものし瓦を積んであるのですが、ちょっとゴツゴツしているように見えませんか?
のし瓦ですが、これは紐のし瓦と呼ばれるもので、瓦同士の左右のつなぎ目にボコっとした紐と呼ばれる出っ張った部分があります。
これがあるとのしにもデコボコとした表情が出てきます。
のし瓦の中段くらいにかなりデコボコとデザインされた瓦があるのですが・・・
これは松川のし(まつかわのし)と言いまして、かなり表情が変わるので、人気でした。
最近はコスト優先であまりこういった手の込んだものを使っていただくケースが少なく寂しいです。
でも近所を散歩していて、もし松川のしが使われている家を見つけたら興奮しちゃいますよね?
興奮してもいいんです!!!
それくらい屋根にこだわっていただいてる家の場合は嬉しいと思います。
のし瓦の間にこうやって軒先で使われる瓦をデザインで入れるケースもあります。
特殊家紋付の軒瓦だとコダワリを表現するポイントとして棟に入れるのもアリですね。
ここからはもうマニアックになり過ぎるので、写真だけ連続で投稿します。
棟ってこんなに様々なデザインができるんだぁ~。
ちょっと散歩しながら見てみよう。
そんな気持ちになってくれたら嬉しいです。
ではいきます!!!
もう何がなんだか分かりませんよね?
雨切りのし瓦に、ダイヤのし瓦に青海波。
マニアックな世界にようこそ(笑)。
一枚ものの写真も手配してもっと詳しくお伝えできるように準備しておきますねぇ~。
様々なコダワリが表現できる瓦屋根の世界に興味を持っていただけたらと思います。
各場所でコダワリを表現できるのがJ形瓦(和瓦)の魅力の一つですね!!!