住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ

三州瓦メーカー(株)山平のブログです。平板陶器瓦を中心に製造をしている会社です。

屋根

瓦屋根が彩るヨーロッパの街並み

先日テレビを見ているとクロアチアのザルツブルクの街を紹介していました。 ヨーロッパにも瓦屋根があるって皆さんご存知でしたか? 輸入瓦としてスペインやイタリア、フランスから日本にも輸入されています。 日本の銀色の色合いとは違って、ヨーロッパでは…

ベランダやバルコニーと軒との関係

先日、あるブログを読んでいて気づいたベランダやバルコニーと軒の関係です。 まずは、ベランドとバルコニーの違いについてですが、こんな違いがあったんですね。 バルコニーとは バルコニーは建物から外部に突き出したような形を採るか、部屋に接する野外の…

屋根のプロから見て、一枚の写真から分かることを熱く書いてみます。

たった一枚の写真からでも、僕たちはプロとして一般の方が感じないような様々なことが言えるのではないかと気づいた土曜日の午後。 画像を見ながら、気づいた点をお話ししてたら、凄く驚かれまして・・・ 少し熱くなっている状態で書いてみます。 庁舎から見…

混ぜ葺き屋根にしたいんだけ色の比率で悩んでる方へ

屋根を一色で同じ色にするのではなく、様々な色を使って屋根に表情を出したい! そんな屋根を僕らの用語では、混ぜ葺き(まぜぶき)と言います。 例えばこんな感じ。 南欧風、プロヴァンス風なんて呼ばれることもあるスタイルですね。 しかしこの屋根の比率…

鳥が寄ってきてお困りの方にはこんなジェルタイプもあります

さてさて、昨日に引き続いて鳥に関する記事です。 瓦の下に鳥が巣を作ってしまわないようにする軒先面戸とは - 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ ↑鳥が巣を作らないようにということで、事前にできることを書きました。 今回は、鳥が来るようになって…

瓦の下に鳥が巣を作ってしまわないようにする軒先面戸とは

瓦の下に雀などが巣を作ってしまうなんてことを聞いたことありませんか? ツバメは見えるところに巣を作りますが、雀などは見えないところに巣を作ります。 では、どういったところから瓦の下に入ってしまうのでしょうか? 簡単に言うと瓦同士の隙間から入っ…

いぶし瓦は色が経年変化で色がムラになってくるのが良いところ

いぶし瓦の魅力について自分なりに思っていることを書いてみます。 少しでも魅力が伝わるようにマニアックなことを分かりやすく書いていきますね。 まずはおさらいです。 いぶし瓦は焼成の最後の工程で燻化(くんか)して色を出す瓦です。 瓦全体・裏表が同…

いぶし瓦と釉薬瓦の違いを分かりやすく書いてみます

今回はいぶし瓦と釉薬瓦について書きます。 いぶし瓦とは 瓦の種類の一つであり、製法の違いにより「いぶし瓦」と分けられます。 素材の粘土は基本的には同じなのですが、色を出すための製法が違います。 瓦を焼きあげる最後の工程で、密閉された状態で無酸…

屋根にコーヒーの文字発見

以前屋根に「瓦」の文字がある写真を紹介したのですが・・・ そうそうこの写真です。 瓦の色を変えることによって、文字を表現することができるんですよね。 以前「コーヒー」と書いてある喫茶店の屋根をどこかで見たことがあるんだけど・・・ どこだっけな…

雨に濡れる瓦の艶と機能美について

梅雨の季節がやってきました。 私達瓦業界は外での仕事がメインですので、雨が降ると作業が進めることができず困ってしまうこともあります。 しかしながら、私が感じる魅力の一つとして雨に濡れた瓦の艶っぽさは本当に美しいと思っています。 もともと日本の…

鬼瓦の上についてるチョンマゲみたいなものって何?

今回は鬼瓦の話です。 お寺の屋根や、和風住宅の鬼瓦の上にチョンマゲみたいなものがついている時があるのをご存知ですか? あまり注意深く見たことないかも知れませんが、ちょっと気にしてみると面白いものが見れるかも知れません。 屋根の左についている鬼…

三州瓦の街並みは多彩な色使いにあり 目からウロコでした

今回は三州瓦の街並みについて書きます。 私は三州瓦の製造メーカーとして仕事をしている際に、統一感のある誇れる街並みがないなぁ・・・ っと悩んでいたのですが、目からウロコな出来事がありました。 ここで少し瓦の産地のことを少しお話します。 瓦の三…

ガルバリウム?ガルバニウム?ガルバ?って何?

屋根に関わる金属でガルバと呼ばれたりするものがありますが・・・ 正解はガルバリウム鋼鈑です! 屋根はガルバの屋根にしたよ。とか、そんな使われ方をします。 ガルバリウム鋼鈑って何? ガルバと一言で簡単に言いますが、正確に内容を知ってる方が少ない…

なぜ瓦の一文字葺きは高いの?

表題の「なぜ瓦の一文字葺きは高いの?」ですが、某質問サイトにありましたので、少し丁寧に説明します。 結論から言います・・・ 一文字葺きが高くなるのは、施工の手間が一番掛かるからです!!! あ、理由が分かったからって帰らないで下さいね(笑)。 …

屋根勾配によってメンテナンス費用が変わります

屋根の勾配(こうばい)によってメンテナンス時の費用が変わってくるんです。 なかなかイメージしにくいですよね? 屋根には雨水を排水するために、角度がついています。 水平方向に10いった時に、いくつ垂直方向にいくかで〇寸勾配と言います。 一般的な屋…

雨漏りの発生原因の一つ 瓦がズレてくるワケ

雨漏りの発生原因の一つとして、瓦のズレがあげられます。 たとえば、上の写真のような状態です。 なぜズレてしまったんだろう? 原因について少し説明しますね。 この瓦屋根は80年くらいの建物だそうです。 その当時に乗せていただいた瓦が今も現役で使われ…

屋根にコダワリを表現できる場所 本棟編

屋根にコダワリを表現できるシリーズ。 今回は本棟編です。 過去においては、軒先瓦と袖瓦をすでにやってみたので、そちらは参考にして下さい。 瓦屋根のプロである私達がお施主さんのコダワリを感じる部分 軒瓦編 - 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ…

部屋が暗い そんな時には屋根から明かりを取り入れる方法があります

住宅のリフォームにおいて、部屋が暗いという悩みがあるようです。 確かに窓の大きさだったり間取りによって昼間でも証明なしでは暗い部分があったりしますね。 そんな時には、外からの光を室内に取り込む方法があります。 トップライト(天窓) ガラス瓦 以…

屋根から雨漏りしやすい場所 棟部

雨漏りと一言でいっても、様々な場所からの雨漏りが考えられます。 逆に屋根からだと思ってみたら、壁だったり、サッシ周りだったりといろんな原因があります。 今回は、棟部分の注意点を書きます。 上の写真の③番が本棟部(ほんむねぶ)と呼ばれます。 もう…

軒ゼロ住宅の雨漏り•結露 高気密化で劣化リスクが高まる

日経ホームビルダー5月号の記事より 以前から個人的に警笛を鳴らしていた軒ゼロ住宅のことが住宅雑誌にも掲載されておりました。 雨が多く掛かる壁 気密性の高い壁 屋根と壁の取り合い 壁の通気出口 屋根の通気入り口 軒ゼロ住宅であっても、全てが雨漏りな…

屋根からできる創エネと省エネ

創エネと省エネ。 この言葉は似ていますが、意味が全然違います。 創エネとは エネルギーを創り出すことを創エネと言います。 例えば、太陽光発電とか、風力発電とかです。 太陽光発電システムは太陽の光を元にして発電をしてエネルギーを創り出すシステムで…

谷部分からの雨漏りの原因 谷樋の穴あき

今回は屋根の修理の中でもよくある谷樋(たにとい)について書きます。 谷ってどこなの? まず谷の場所ですが、屋根の合わさる部分で谷折りのところです。 っといってもなかなかイメージできないので、写真で説明しますね。 この写真で言うと④の部分です。 …

屋根の修理は、やっぱり屋根専門店にお願いした方が良い。

先日、友人の屋根施工店さんのところでこんな画像が投稿されていました。 震災後の屋根修理を造園業者さんがやった工事だそうです。 そのずさんな工事により、屋根施工店さんに相談があり再修理をしたそうです。 私が言いたいのは造園業者さんが悪いとかでは…

釉薬瓦の色の可能性にチャレンジした彩の瓦

瓦は釉薬と呼ばれるウワグスリをかけ、発色させ色を出します。 平板瓦ですと、黒色•銀色•茶色•緑色というのが基本色です。 山平|プラス1防災 こちらをご参照下さい。 釉薬の配合によってはどれくらい色を出すことができるのか? 展示会用にチャレンジした…

ムクリとソリの話 屋根の形です

今日は屋根のムクリとソリの話です。 屋根の形のことなんです。 普通の屋根だけではなく、むくり屋根と、そり屋根があります むくり屋根 膨らんでる屋根がむくり屋根と言います。 独特の屋根が美しいですね 曲線美です! そり屋根 お寺などに多い屋根です。 …

新しいカタログできました

今日は会社の新しいカタログが完成したのでお知らせします。 今回は山平の平板瓦、AN-3(エイエヌスリー)、プラス1防災、カントリー調。 以上の3つのカタログです。 AN-3(エイエヌスリー) 表面です。 表は今回は現代和風をテーマにデザインしています。 …

瓦の色を変えることで出来る遊び心

瓦ってこんなこともできるんですよぉ~ 瓦で「瓦」の文字を屋根に表現。 まさに瓦店さんだと!! 屋根から主張してるのですね。 他にも目にしたことがあるのは・・・ 「コーヒー」 喫茶店なんでしょうね。 写真がないのが残念です。 アイデア次第で屋根にも…

プラス1防災のネーミングの由来についてお伝えします

商品名のネーミングシリーズ最終章?(笑) 前回までの商品名は下記よりご確認下さい。 AN-3(エイエヌスリー)の名前の由来について書いてみます。(動画あり) - 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ SL(エスエル)瓦ってなんで、SLって言うの? - 住ま…

屋根材選びで光熱費が変わってくる可能性があるんです。

屋根材に求められる性能について考えてみると、一番最初に重いつくのは・・・ 雨から守る、雨漏りしないこと これが一番大事です。 屋根は大切な家族を守るためのものですから、当然といえば当然です。 今の屋根材は技術も進化していますし、ある程度の防水…

南欧風•プロヴァンス風住宅に合う屋根瓦

住宅のスタイルの中で、南欧風・プロヴァンス風というジャンルがあります。 これはフランスのプロヴァンス地方に多い建物のスタイルを真似たスタイルの建物のことです。 白い壁に、赤系の少し屋根に色のムラがある青い空に似合うスタイルですね。 フランス・…