高断熱・高気密の住宅の屋根裏結露を防ぐためには、換気が必要です。
最近の住宅って熱が逃げないように高断熱・高気密な家が多くなってるんですね
(またまたシティハウス産業さんから画像お借りしてます 注文住宅・二世帯住宅・価格のシティハウス産業:七尾市・中能登町)
今の高断熱・高気密な住宅は隙間を極力減らします。
っとなると空気の入れ替えはどうやって行うのでしょう?
昔みたいに窓を開けて空気の入れ替えするのが一番ですが、寒いとなかなかしませんよね?(笑)
そんな時のために、今の住宅にはこんなものがついています。
外からの空気を取り入れる空気穴のような物が開いてます。
ここから空気を取り入れて、トイレの換気扇や階段のところにあったりするのですが24時間稼働の換気扇があり、そこからユックリ空気を入れ替えます。
皆さん気づいていないかも知れませんが、ドアの下の隙間が意外と開いてるんですよ。
ここから空気が流れていって換気扇から外に排出されていきます。
だから昔よりも部屋の中の声が外に聞こえやすいんです。
ホームセンター等でこの隙間を塞いで熱を逃がさないという商品がありますが、僕はあまりオススメできません。
気持ちは分かるのですが、このシステムのことを理解しているだけに空気の入れ替えを防いでしまうので、開けておいた方がいいと思います。
室内側については、このくらいにさせていただきます。
住まいづくりサポーター屋根係としては、屋根裏に関して少し書かせていただきます。
昔は、屋根には野地板と呼ばれる物が使われていました。
こんな感じで、細かい板を何枚も上下に重ねて貼っていき、隙間が少し開けてありました。
しかし、今は住宅用化粧スレート屋根の影響や、高気密の影響で合板(コンパネ)が使われることがほとんどです。
このように板を貼りあわせてあります。
しかし、このままでは空気の逃げ場がないですよね?
屋根裏に熱や湿気がこもってしまって、結露を起こしてしまう場合があります。
ではどうやって換気すればいいのか?
棟換気と呼ばれるやり方があります。
このように一番上の部分に穴を開けます。
ここから熱い空気は上に上がって排出されていきます。
でも穴が開いていると心配ですよね?
大丈夫です。
このようにきちんと部材で覆って雨水が入らないようにしてあります。
さらに美観の問題ですが、棟瓦の下に入って表に出てこないタイプの物も多くあります。
屋根裏換気システム・青空(内蔵型棟換気)←参考サイトです。
こうした換気部材を使うことにより、屋根裏に熱や湿気がこもらないように考えられております。
ここから瓦大好きな立場で少しだけPRをさせていただきます。
瓦の場合は屋根下地と瓦素材の間に空気層があり、熱を屋根裏に伝えにくい工法になっています。
この断熱効果が瓦の一番の長所だと私は思っています。
だから屋根下地の木材と屋根裏の温度差が少ないので結露しにくいです。
他の屋根材を使う場合は、屋根下地にピタっと接している分、熱が伝わりやすくなります。
熱がそのまま伝わりやすいため、結露がしやすい環境になってしまいますので、必ず棟換気は入れて下さいね!
最後にちょっとPRしてしまいましたが、どちらにしても棟換気は大切です!!!