瓦と他の屋根材を屋根材体系図を使って整理してみます。
住宅で使う屋根材を整理する上で屋根材体系図という図がとても分かりやすいので、それを使って説明します。
こちらが屋根材体系図です。
屋根材を大きく分けると4つに分類できます。
窯業系・自然系・化学系・その他
瓦は窯業系になります。
まずは、瓦以外のところから説明します。
自然系とは
まさに自然の素材を使った屋根材のことです。
石系となると、石を切り出して屋根にしたものがあります。
東京駅の屋根には天然スレートと呼ばれる石の屋根材が使われています。
草木系は茅葺など、自然の木の樹皮だったり茅を葺かった屋根のことです。
上の写真は茅葺き(かやぶき)です。白川郷などが有名ですね。
化学系とは
アスファルトシングル材が主な物です。
こういう屋根材です。
DIYが盛んなアメリカでは、主流の屋根材です。
日本でやる場合は、ちゃんとメンテナンスのことまで考える必要があるので、ご注意を。
その他とは
ガラス瓦などのことですが、金属屋根材はここに入ってくるのだと思います。
窯業系とは
さて本題に入るまでの前置きが長かったですね。
窯業系の中にもさらに、粘土系とセメント系と分かれます。
粘土系は原料が土なので、瓦はここになります。
対するセメント系はコンクリートなどの系統です。
スタートの時点で瓦とは異なるルートになります。
粘土は焼くことによって瓦になり強度が増し、水に強くなります。
セメント系は、セメントを固めて塗装を施し屋根材となります。
大きくは原料の違いと高温で焼くかどうかの違いがあります。
どの屋根材にも一長一短がありますので、お住まいのスタイルに合わせて選ぶと良いと思います。