住宅を建てる前に知っておきたい屋根修理や工事のこと。
屋根工事の流れは、私達にとっては当たり前のことですが、どういう流れになるのか初めての方は不安なのだと思います。
この流れを知って少しでも安心していただきたいと思って、書いてみます。
屋根の全面葺き替え工事に関しての流れで説明します。
今屋根に乗っている瓦を一度降ろして、新しい瓦を乗せ直す工事のことを葺き替え工事と言います。
写真が小さくて申し訳ないです。
このような一戸建ての住宅の屋根を葺き替える手順です。
まずは今乗っている瓦を手作業で外して処分していきます。
瓦をめくってみると、このように下に土がある土葺き(どぶき)の場合もあります。
その際は土も撤去します。
(画像が違う現場のものもたくさん使いますが、ご容赦下さい)
土を撤去した後には、野地板と呼ばれる屋根の下地の状態を確認します。
傷んでいる場合は、下地をコンパネ等にやり替えます。
下地がキレイになった段階で次の工程になります。
ルーフィングと呼ばれる防水のためのシートのような下葺き材を施工します。
ゴムアスファルトルーフィングというものが今は一般的に多く使われています。
ゴムアス系という言葉を頭の片隅に置いていただければと思います。
そしてルーフィングの上に瓦を引掛けて釘止めするための横桟木(よこさんぎ)という木材を打ちつけます。
そして瓦を葺いていきます。
施工することを葺く(ふく)と言います。
写真はJ形瓦を縦に施工していくやり方です。
平板瓦は横に施工をしていきます。
いざ写真を探してみると施工途中の写真をあまり持っていませんでした。
一番上まで葺き上がりましたら、ここの木材の心材に上から瓦を留め付けます。
これで完成です。
この一番上の棟瓦と桟瓦の間の黒い部分が先日記事にしましたシックイになります。
屋根の棟部分の白い詰め物が取れてきた時の修理 - 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ
以上が全体の流れとなります。
物件によって施工に掛かる時間はそれぞれになります。
屋根葺き替えの例ですが、屋根から瓦を降ろす作業が1~2日くらい。
下地作業とルーフィング桟木などの準備が約1日くらい。
2人の施工で平板瓦工事は3日~7日くらいの日数になると思います。
あくまで例ですので、現場の条件や状況によって違いますので、ご相談いただければと思います。
この記事で不安や心配が少しでも消えればと思っていますので、参考にしてください。