名古屋城の屋根はなぜ緑色なの?銅板葺きならではの現象です。
GWということで、観光に出掛けるには良い季節になってきましたね。
そんな中で、たまたま友人とのやりとりの中でのことを記事にします。
名古屋城の瓦はなんで緑色なの?
正確に言いますと・・・
まず、名古屋城の緑色は瓦ではありません!!!
驚かれますよね。
瓦の形をしていますが、下地が木材で瓦のような曲線を表現して、上から銅板を葺いてあります。
銅板葺き(どうばんぶき)と言われています。
あれ?銅って緑なの?
銅メダルって緑色ではないですよね?
元々の色は違うみたいです。
これは緑青(ろくしょう)という現象です。
銅が酸化することによって発生する青緑色の錆です。
錆びだったのぉ!!??
錆びてて大丈夫なんでしょうか?
銅の緑青に関しては大丈夫なんですし、むしろウェルカムなことです。
銅板の表面に被膜をを作ってくれ内部の腐食を防ぐ効果や抗菌力があるんだそうです。
私は瓦屋根が大好きなのですが、この緑青の屋根も好きなんです。
これは私の中では伝統的機能美だからと思っています。
今のように技術が揃っていない中で、考えて作ったものなのでしょう。
銅板以外では、緑青とはならず、普通のサビとなって劣化してしまいます。
銅ならではの現象ですよね。
名古屋城の場合は、希少な銅というものを屋根に使うことによる富の象徴の意味も込められていたと言われています。
塗装による緑色ではなく、自然の力による独特の緑色は美しいですね。