屋根の上から雪が落ちてきてお困りの方へ
金曜日・土曜日の日本列島を襲った大雪は皆様大丈夫でしたか?
僕ら愛知県西三河地方は想像よりは大きなことにはならずに済みました。
土曜日の朝起きた時の自宅からの景色です。
屋根は夜中に降った雪の影響で真っ白でした。
雪が降っている最中の車の運転も大変危険ですが、私達屋根業界は雪が溶け始めてからご相談が増えることがあります。
屋根から雪が落ちてくるということです
相談内容としては、屋根から雪が落下してカーポートの屋根が壊れてしまったので、雪が落ちないようにしたい。
似たような内容がほとんどです。
今日も朝から何件かご相談の電話がありました。
まずは、なぜ雪が落ちてくるのでしょう?
先ほどの写真のように雪が降って屋根に積もります。
その後積もった雪が溶け始めると屋根面をスルーっと滑るのです。
お分かりになりますか?
正面の屋根の上の雪が軒先側に滑って落ちてきている様子です。
たまたま事務所裏にあった瓦がこの状態でした。
表面が陶器質になっているため、溶けて水になり始めると滑ります。
これは他の屋根材でも同じ現象です。
では雪が落ちないようにするためには、何をすれば良いか?
答えは、雪止めと呼ばれる雪を止めるための瓦、または金具を使うことです。
これが雪止瓦です。
瓦の真ん中の部分に輪っかがありここで雪を止めます。
止まった雪は少しずつ溶けて、樋の方へ流れていきます。
一度に落ちないので、樋に納まるということです。
写真のように横へ一列ズラっと並べるのが一般的です。
また、雪の量が多い地域では、同じ屋根面に何段も取り付けることもあります。
これは一度に大量の雪が流れ落ちないようにするためです。
雪止め瓦以外にも、雪止め金具というものもあります。
↑これが雪止め金具です。
瓦の間に挟み込む形になります。
設置例です。
雪止瓦もそうですが、雪止金具も横に一列並べたり、
このように上下に互い違いに組み合わせることもあります。
今まで、書かせていただいた内容は新築の際に事前に取り付ける時のことです。
すでに住んでいる住宅の場合はどうしたらいいの?
では、すでにお住まいになっていて、今回の大雪で困った場合はどうしたらいいの?
- 上記のように雪止瓦と取り換える。
- 雪止金具を取り付ける。
という対応になります。
雪止金具を取り付ける場合に瓦を外すことなく、取り付けることができる
後付け雪止金具という便利な物もあります。
↑これが後付け雪止金具と呼ばれるものです。
瓦の前側の部分に引っ掛けてボルトとナットで固定します。
このように取り付けます。
これを使えば、瓦を取り外すことなく設置も可能です。
瓦以外のスレート屋根や金属屋根も同じような考え方で雪止金具を取りつけることは可能です。
その他にも屋根面に横に真っ直ぐL型のアングルを通して止める方法とか軒先にネットのような網を取り付ける方法等ありますが、屋根の角度や、地域性や雪質などによっても最適な物が違うかも知れません。
お近くの屋根施工店様にご相談下さい。
お近くの屋根施工店様が分からない場合などは山平にお問合せいただければ
ご紹介することも可能です。
↑上記よりメールでお問合せ下さい。
ご相談はお早めにどうぞ。
オマケその1
イメージ写真です。
輪っかの部分で雪を止めます。
オマケその2
ちょうど事務所の屋根から雪が落ちるシーンが撮影できたので掲載します。
幸い土曜日でしたので、休みの社員も多く、被害はありませんでしたが
上から落ちてくると思ってなかったので、ビックリしました。
皆様も雪が降って溶けはじめた時にはご注意ください。