軒の出がない住宅のメリット・デメリットを自分なりに考えてみる。
最近デザイナーズ住宅などで、軒の出がない家が増えてきている気がします。
そこで、軒先の出がない家のメリット・デメリットについて考えてみました。
一長一短ありますが、各家庭によって状況が違いますので、この点を踏まえて判断をする際の参考にしていただければと思います。
軒の出のない家のメリット
2つあると思います。
- コスト
- デザイン
少し掘り下げて考えていきます。
1.コスト
軒の出がないことによって、コストが安くすることができます。
たとえば10m×10mの家があるとします。
屋根勾配に関する伸び率とか細かいことはムシしちゃいますが、ちょっとした比較です。
軒の出が0mmの家でしたら、面積は10×10=100㎡となります。
この家が寄棟屋根だったとして、軒の出を50センチ出したとすると面積は・・・
11×11=121㎡となります。
この11mというのは、=10m+左側の軒の出50センチ+右側の軒の出50センチです。
差が21㎡あると、野地板代だったり屋根の施工面積だったりでコストはお値打ちに仕上げることができます。
たとえば、屋根にしても21㎡×平部8500円(設計価格)=178,500円抑えることが可能。
住宅会社さんのコスト削減策として提案されることもあります。
コレがコスト的メリットの話です。
2.デザイン
デザイン雑誌やデザイナーズ住宅の写真を見ると斬新でカッコイイですよね。
なんか都会的で憧れるわぁ~。
やっぱり外観の魅力もありますよね。
毎日そこに帰ってくるわけですから、気に入った外観も大事です。
軒の出のない家の写真がなかなかなくて、ちょっとイメージが違うかも知れませんがこういう可愛らしいお家も人気です。
軒の出のない家のデメリット
ここでデメリットに関しても考えてみたいと思います。
- 暑い
- 雨
- 壁の汚れ
この3つがデメリットとしてあげられます。
1.暑い
軒の出がないため、直射日光を受けてしまうので、室内が暑くなってしまう。
2.雨
軒の出がないと雨が降ってきた際に窓が開けられない。
窓を開けると・・・部屋に雨が入っちゃう。
3.壁の汚れ
壁も雨水などの影響によって汚れます。
雨がたくさん当たるとどうしても汚れてしまいます。
どうしてもデメリットもあります。
↓詳しく知りたい方はこの記事から読んでみて下さい。
住宅の軒がないと真夏と雨の日が大変なことになってしまう - 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ
暑さに関しては、ヨシズなどをつけて直射日光が当たらないようにして対応をしましょう。
立てかけるだけでもかなり変わってくると思います。
ただし、風による対策をお忘れないようお願いします。
倒れてしまったりすると危ないですからね。
壁の方に金具をつけて引掛けるのも効果があると思います。
雨に関してもヨシズなどで多少のプラス効果はあると思います。
壁の汚れに関しては・・・時々洗うのが一番ですね。
メリット・デメリットはありますが、優先順位をつけて選ぶ際の参考にして下さい!
私としては、軒の出を600mm~900mm出すことをオススメしています。