外観には公的な要素があることを意識したいものです。

住宅を計画している時はついつい室内のことにばかり目がいきがちですが、外観って実はとても大事なんです。

もちろん住居内のことは家族が過ごすスペースとして大事です。

しかし外観は私的な要素だけでなく公的要素も含んでいることを忘れてはいけません。

外観は周囲の家々へも影響を及ぼすこともあります。

外観は街並みを形成する大切な公的要素なんです。

だからこそ京都には景観法と呼ばれる法があったり、条令があるんです。

少し想像してみて下さい。

たとえば京都の古い美しい街並みの中に一軒の真っ赤なお家があったらどうでしょう？

白川郷の合掌造りの街並みの中にビルがドーンと建っていたらどうでしょう？

たとえばヨーロッパの中世の街並みが残る地域に日本家屋が建っていたらどうでしょうか？

たった一軒のために美しい街並みはブチ壊しです。

だから観光地は景観法などで街並みを守るのです。

住宅地ではそういった法律がないのはほとんどですが、外観は公的なものという意識は持ちたいものですね。

外観も周りの方々に配慮する気持ちを意識して下さいね。

一時期話題となった、まことちゃんハウスみたいにならないように気をつけましょう。