なぜ鬼瓦が屋根に乗っているんだろう?鬼瓦は魔除けや家人の想いが込められているのです。
こんばんわ。
住まいづくりサポーター屋根係のブログを読んでくれてありがとうございます。
さて今回は鬼瓦の話をしたいと思います。
鬼瓦ってなに?
お寺や住宅の屋根を見上げた時に、屋根の一番高い部分にある瓦のことです。
お気に入りの写真なので使わせていただきます。
紅葉の間から見える鬼瓦が素晴らしく絵になる一枚で私は大好きな写真です。
話しを戻します。
鬼瓦にも様々種類がありまして、鬼の顔がついているものは鬼面と呼ばれる種類となります。
睨みつけるような迫力のある表情が魅力です。
これは鬼師と呼ばれる職人さん達が手作りで作り上げます。
鬼の顔をしていないタイプの物もあります。
これも同じく鬼瓦と呼ばれます。
さて、鬼瓦に種類があることは分かったと。
鬼瓦は何の意味があって乗っているのだろう?
実は、鬼瓦には魔除けの意味があります。
降りかかる厄災などから住まい・家人を守るために鬼瓦が睨みを効かせてくれるのです。
また、その他にも家人の想いが込められていることもあります。
古来より日本人には、天変地異や災いから身を守るため自然に対して敬う心があります。
そのような信仰心から家内安全などの願いを込めた模様を鬼瓦に描き屋根の上に飾ってきました。
自分の代だけでなく、二代・三代と繁栄を願って縁起の良い模様の入った鬼瓦を飾ったのです。
(図柄などは、また別の機会にご紹介します)
日本には昔から、様々な願いや祈りを込めた儀式や祭礼がありました。
鬼瓦を屋根に飾るのも同じ意味なのです。
最近は鬼瓦を屋根に載せる住宅も少なくなってまいりましたが、想いや願いなどを込めてみてはいかがですか。
屋根に乗せるのではなく、庭にオブジェとして置いてみても面白いですよ。
光の当て方や撮影方法が凝ってますが、カッコイイですよね。
日本の古いものにはいろんな想いや、願いが込められています。
信仰心も今よりも強かったんでしょうね。
外国に目を向けることも大切ですが、日本の伝統・文化だって素晴らしいものはたくさんあります。
私も日本人として、日本の古き良きものをこれからもたくさん探していきたいと思います。
和の文化を現代に合わせたアレンジできたらカッコイイですね。