住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ

三州瓦メーカー(株)山平のブログです。平板陶器瓦を中心に製造をしている会社です。

瓦屋根の良いところって何なの?

こんにちは、瓦伝道師の神谷英嗣です

 
私見タップリブログを読んでいただいてありがとうございます
 
さてさて、瓦屋ですので今日は瓦のことを書きます!
 

総合力では日本の屋根には瓦が一番良い!

  1. 断熱効果が非常に高い
  2. 耐候性が高いので色の塗り替え不要
  3. 遮音性能が高く静か
他にもイロイロありますが、私はこの3つに絞って答えています
本当は住んでもらうと一番分かるんですが、住んだ後では遅いので先にお伝えします
それでは一つずつお伝えします
 
⒈断熱効果が非常に高い
理由は2つあります。
1つ目は瓦の素材自体の熱の伝えにくさです。
そしてもう1つが分かりにくいけど、スゴイんです!

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瓦と野地板と呼ばれる屋根下地面の間に空間がありますよね?
向こう側が見えます。
ここの空気層が断熱効果の役割を果たします。
他の屋根材の例も載せます。

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このように屋根面とピタっとくっついてしまっているので、熱がそのまま野地板を通じて建物の内部に伝わってしまいます。

イメージでいったら、瓦はペアガラスのように熱を伝えにくいんです!

これが夏涼しくて、冬暖かいと言われる理由です。

これは住んでみると分かりますが、住まないと違いは分からないと思います。

アパートに引っ越した時のあの夏前からの暑さは初めての経験でした。

瓦の家と、カラーベストのアパートでは、夏場帰宅した時の暑さが全然違いましたよ。

 

2.耐候性が高いので色の塗り替え不要

瓦は壺やお皿などと同じ陶器です。

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壺と同じように焼く前の状態で釉薬と呼ばれるウワグスリを掛けて一緒に焼き上げています。

塗装ではなく、一緒に焼き上げているため色が落ちません。

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他の屋根材ですと、塗装ですので当然色が落ちます。

いくら試験データで良くても、現実の屋根上の状態は別物です。

過酷な環境での使用では、住宅用化粧スレートと呼ばれる物は上の写真のように色が落ちてしまいます。

これは色落ち後も放っておいたため、基材が水を吸ってしまってコケまで生えてしまっています・・・

こうなる前に洗浄して塗装して下さいね。

塗装のコストは当然かかりますが、これをしないとカラーベストは表面だけでなく、基材まで傷んでしまいますのでご注意を!

私見ですが、瓦以外の屋根材は10年に一度の塗装とお考えください。

塗装ですから、一生大丈夫なんてことはありません。

瓦は、塗装ではなく一緒に焼き上げていますので、色が多少薄くなることはありますが、色の塗り替えは不要です。

だって塗装じゃないですからね。

 

3.遮音性能が高く静か

1のところでもあったように、屋根と瓦の間の空気層が音も防ぎます!

また、住んでから気づくそうですが、金属屋根の家ってかなりウルサイんですよ。

僕の友人も金属屋根にしてしまったがために、音が気になって気になって僕に相談してきてくれたんですが・・・

屋根裏に遮音シートを貼ってみようとかイロイロ考えてもできなかったそうです。

雨音なんかは、住んでみないと分からないんです。

でも住んだらものすごく気になるそうです。

この音に関しては盲点ですよね。

特に小さいお子さんがいらっしゃるご家庭の方は、屋根は瓦がオススメです。

お子さんの眠りを妨げません。

 

ちょっと長くなってしまいましたが、瓦屋根の良いところについて伝わりましたか?

また別の機会で一つずつもう少し深掘りして分かりやすくお伝えしたいと思います。

お楽しみに~