住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ

三州瓦メーカー(株)山平のブログです。平板陶器瓦を中心に製造をしている会社です。

日本人の住宅意識調査の結果を見て感じたこと。

とある情報から、日本人が住宅に関してどんな想いを持っているのか?

また、どんなところにこだわっているのか?

少し自分なりにも考えてみようと思います。

 

2013年12月にオウチーノ総研さんが開催したアンケート調査結果より。

調査概要

有効回答 20歳~69歳の男女1123人

調査方法 インターネットによるアンケート調査

株式会社オウチーノ - 企業情報

 

仮にあなたが家を買うとしたら、「新築」または「中古」にこだわりますか?

54.7%の人が「新築にこだわる」

3.2%の人が「中古にこだわる」

42.1%の人が「こだわりはない」

あれ?意外とみんなこだわりはないんですねぇ。

ちょっと意外でした。

 新築にこだわる声の中には、「自分好みの家にしたい」「こだわりを実現させたいから」「自分の家族構成にあった間取りにしたいから」など自由設計のメリットあげる声が大多数のようです。

中古にこだわる声の中には、「安いから」「立地がいいから」というメリットから「安く買って自分でリフォームしたいから」という購入後を踏まえた意見もありました。

 

仮にあなたが家を買うとしたら、「マンション」または「一戸建て」にこだわりますか?

14.8%の人が「マンションにこだわる」

47.8%の人が「一戸建てにこだわる」

37.4%の人が「こだわりはない」

一戸建てにこだわる人の方が多くてちょっと安心しました。

これも地域によって大きく変わるのではないかなぁとも思います。

都心の方は、どうしても利便性とコストでマンションにこだわるのだと想像されます。

・「マンションにこだわる」方の意見として一番多かったのが「メンテナンスを自分でしなくていいから」「庭の手入れやゴミ出しなどが楽だから」といった維持管理に関する意見が多いようです。

なんか寂しいですね・・・

住宅も自分と一緒に年を経ていきながら、愛着を持っていくものだと思ってたのですが、そうではないようですね。

庭の手入れ・・・ゴミ出し・・・そこは頑張りましょうよ・・・っと思ってしまいました。

次に多かったのは「セキュリティーがしっかりしてるから」とのことでした。

・「一戸建てにこだわる」方の理由は、「隣人に気兼ねなく暮らしたいから」「子供がいるので下の階や隣に迷惑をかけてトラブルになるのが嫌だから」「騒音などに困ることがないため」など、隣近所とのトラブルや近隣への気遣いの部分がやはり多いようです。

小さいお子さんがいらっしゃるご家族はどうしても隣近所の方のことを意識しますものね。

やはり住宅は家族のプライベート空間ですもんね。

 

また中古+リフォームという選択肢も増えているようです。

「中古にこだわる」もしくは「こだわりはない」と回答した人に対しさらに質問した結果、「中古+リフォーム」を選択肢として考えますか?という質問をした結果、15.5%が「積極的に考える」、49.9%の方が「選択肢の一つとして考える」と回答。

「新築にこだわらない」とした人の65.4%が「中古+リフォーム」を選択肢として考えることが分かった。

これはテレビや雑誌の影響もあるのではないかと思っています。

リフォームという言葉やリノベーションというオシャレな言葉のイメージがついたのも理由かも知れませんね。

増改築と聞くと、なんか負を解消するようなイメージですが、リノベーションと聞くと新たな価値を生み出すようなプラスでオシャレなイメージがしますもんね。

コレって価値の伝え方の転換だったのではないでしょうか?

リノベーション・リフォームする時には、室内にばかり目がいきがちですが、実は築年数が経過しており、屋根が傷んでるケースも多いので少し気にしてあげて下さいね。

例えば、和瓦から平板瓦へのリノベーションなんかも外壁に合わせてオシャレにできると思います。

地震対策で軽量の屋根材に変えたい!っと思う方も多いかも知れませんが、ここで一つご注意いただきたいことがあります。

瓦屋根から急に軽い屋根材になることによって、木が伸びてしまうことがあります。

上からの重さがなくなったことによって、圧縮されていた木が元に戻ろうとして伸びるというイメージです。

建具の建て付けが悪くなったりすることもありますので、ご注意を。

私のオススメは土葺きの屋根からだったら、一度土を撤去して乾式工法で瓦を施工する方が良いです。

土を撤去することによって半分近く軽くなりますので、屋根の軽量化は十分図れますもんね。

 

これからは新築の方だけではなく、リノベーションをされる方にも有益な情報がお伝えできるようにしたいと思いました。