いぶし瓦は色が経年変化で色がムラになってくるのが良いところ
いぶし瓦の魅力について自分なりに思っていることを書いてみます。
少しでも魅力が伝わるようにマニアックなことを分かりやすく書いていきますね。
まずはおさらいです。
いぶし瓦は焼成の最後の工程で燻化(くんか)して色を出す瓦です。
瓦全体・裏表が同じようにネズミ色な瓦です。
釉薬瓦は釉薬(ゆうやく)と呼ばれるウワグスリの反応で色を発色させる瓦です。
釉薬が塗ってあるところだけが、色がついてます。
もう少し詳しく知りたくなった方は、昨日の記事でご確認下さいませ。
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いぶし瓦と釉薬瓦の違いを分かりやすく書いてみます - 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ
さて、本題に入ります。
古美る(ふるびる)
時が経ち、住まいとの調和をしてきたような状態(経年変化)のことを私達は古美ると表現します。
これは新築当初の瓦の色です。
いぶし銀の色がキレイに揃った状態です。
これはこれで美しいですよね!
しかし、いぶし瓦の美しさはここからさらに増すものだと思っております。
経年変化によって独特の味わいのある風合いが出てくると本当に美しさを感じます。
時を経たモノにしか出すことのできない風合い。
それこそが「古美る」です。
なんでも新しいモノが美しいわけではありません。
特に日本のモノは時を経てこそ本当の美しさを醸し出すものが多いのではないでしょうか?
こうした日本人に備わった大切な感性を大事にしていきたいと思います。
今日はマニアックな話でしたが、参考にしていただければと思います。