住宅のいろんな工法 ツーバイフォー工法(2×4) ってなんだろう?
住まいづくりサポーター屋根係のブログへようこそ。
元住宅営業マンだった私が工法を一つ一つ説明する企画の第二弾です。
大きく分けると全部で6つの工法がありますが、全体の説明は下記より参照下さい。
住宅にはいろんな工法があるけど、どの工法がいいんだろう? - 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ
今回は2.ツーバイフォー工法(2×4)について説明します。
北アメリカで一般的な住宅は、6つの面で支える箱型構造。
構造
北アメリカの開拓民の家が発祥となって開発されたツーバイフォー工法は、日本では枠組壁工法といい、柱や梁は使わず、床、壁、天井を組み合わせた6つの板で作った箱のような構造になっています。
最もよく使われる構造材の断面が2インチ×4インチの寸法なので「ツーバイフォー」という英語読みで呼ばれるようになりました。
特長
地震の揺れに強いのがこのツーバーフォー工法です。
床、壁、天井が一体となって組み立てられた箱型構造なので、6つの壁面全体が地震の揺れをバランスよく吸収します。
また、密着した壁面が、省エネ効果の高い気密性と断熱性を発揮するなどの性能を備えています。
構造上大きな窓が取りにくいという制約がある反面、柱や梁が出ない空間づくりが可能です。
チェックポイント
- 壁自体が構造体になっているため、プランニングの自由度が今一つで、増改築への対応も難しい。
- 壁体内や床下の防湿対策が必要です。
- 床を先につくり、屋根が最後になるため、工事中の雨対策が必要です。
まとめ(私見たっぷり)
地震に対しては凄く強い箱です。
段ボールだって、箱だからあの強度が出るんですよね。
しかし、壁自体が構造躯体であるため、この壁を貫通させてリフォームしようとすると著しく構造強度のバランスが悪くなる恐れがあります。
リフォーム等には不向きで、融通性は低くなります。