瓦屋根は富の象徴でもあった うだつの上がらない男の語源
以前書いた記事から富の象徴への部分にスポットを当てて今日は書きます。
一般住宅の屋根に瓦が使われるようになってきた流れを整理してみます。 - 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ
↑過去記事です。
瓦屋根というのは、お寺などの社寺仏閣に使われてはいましたが、一般の住宅には使われていませんでした。
その後、京都の商人や豪商達が富の象徴として使い始めました。
そんな中で、皆さんが聞いたことがあるけど語源の分からない言葉になりました。
うだつの上がらない男って?
「うだつの上がらない男だねぇ・・・」
っというようにマイナスな印象のある言葉ですよね。
実は「うだつの上がる男」にならないとダメなんです。
うだつ(卯建・宇立)ってなに?
うだつというのは、隣家との間に作られた延焼防止のための防火壁のことです。
真ん中の建物の両脇にある赤色で囲われた部分がウダツです。
このうだつを設置するためには、それなりに費用もかかることから、
「うだつが上げられる男」は富を持っている男ということとなります。
逆に「うだつが上がらない男」はダメってことです。
現在うだつのある街並みというのは、とても少なく有名なところでは、岐阜県美濃市と徳島県美馬市です。
しかも隣家への延焼を防ぐためという利他の精神がまた美しいですね。
人への思いやりがこの街並みを生み出したのですね。
美濃市観光情報 Tourist Guide to Mino City(写真はこちらからお借りしました)
瓦屋根はやはり富の象徴だったのですね。
現代では、富の象徴の意味は薄れていますが、それでも見た目は瓦屋根が一番いいですよね。
男性諸君!うだつの上がる男になれるよう頑張りましょう!