それ瓦じゃないですよ・・・ 違うんです!
先日、こんな言葉を言う機会がありました。
「それ・・・瓦じゃないですよ・・・」
屋根に載っている物はすべて瓦という認識をされる方が多いんですよね。
瓦というのは屋根材の中の一つのジャンルなんです。
瓦という言葉を辞書で調べると・・・
粘土を一定の形に固めて焼いたもの
っと書いてあります。
何が言いたいかと言いますと、粘土でできたもの以外は瓦と使ってはいけないのです!
これは僕たちの想いの部分がかなり強く入っています。
瓦というのは、粘土でできた自然素材だと思っていただければOKです。
こういう粘土から形にして焼き上げたもので、ツボや皿と同じ陶器です。
こんな形だったり
こんな形だったり様々あります。
瓦の種類や形はまた別の機会にお伝えします。
では、どういった物が他にあるのでしょうか?
代表的なものだけあげますね。
- 住宅用化粧スレート
- セメント屋根材
- シングル屋根材
- 金属屋根材
それでは一つずつ紹介しますね。
1.住宅用化粧スレート
なじみのある言葉で言いますと・・・カラーベ〇トと呼ばれるものです。
カラー〇ストと書いているのは商品名になってしまうからです(笑)
ベストとついているだけに、昔は強度を持たせるためにアスベストが入っていました。
現在はアスベストは入っていないそうです。
セメント系の物に繊維を混ぜて補強したものですね。
2.セメント屋根材
これはよくセメント瓦と呼ばれることも多いですが、厳密にいうと瓦と呼んではダメです(笑)
簡単に言うとモルタルで固めた上に塗装をしてあります。
3.シングル屋根材
アスファルト・シングルなんて呼ばれることもあります。
ガラス繊維を原料とした基材にアスファルトを含浸、塗って、表面に塗装した石などを吹き付けたものです。
4.金属屋根材
いろんな形状がありますが、一番分かりやすい写真にしました。
金属の屋根です。
瓦の形を似せているものがあるので、金属瓦なんて言われるんでしょうね。
写真は長尺ものとか、瓦棒葺きと呼ばれる金属屋根材です。
以上4つがあります。
瓦好きが私見を込めていいます。
瓦以外の屋根材は表面は塗装です。
瓦は釉薬と呼ばれるものを塗ってから一緒に焼き上げています。
だから皿やツボのように色落ちしない屋根材です。
他の屋根材は塗装ですので、色落ちは必ずします。
ですから、そのことを頭に入れて、10年くらいで塗り替え予算をきちんと予定しておいて下さい。
塗装をしないと例えば金属屋根材ですと、サビてしまいます。
サビないように早めに手をかけてあげて下さいね。
住宅用化粧スレート・セメント屋根材にしても、表面の塗装で防水効果をはたしていますので、塗装が落ちてしまうと水を吸いやすくなってしまいます。
見た目だけじゃなく防水性も含めて色の塗り替えをしてあげて下さい。
シングル材も表面の石が経年変化で剥離していきますので、これは塗装・・・ではなく、増し張りして重ねていくのでしょうね。
ちゃんと手を入れて上げて下さいね。
家は建ったらお終いではありません。
皆さんと一緒に年を重ねていくものです。
身体と同じようにメンテナンスをしてあげて下さいね。
最後に売り込みをさせていただきます(笑)
瓦は色落ちしませんので、塗装の必要はありません!!!
最後にちょっとだけPRさせていただきましたが、様々な面を考慮して屋根材を選ばれることをオススメします。
初期コストだけではなく、ランニングコストも大事です。
住宅はあなたと一緒に長い年月過ごす場所なのですから!